CNET Japan - アップルがユニバーサル・ミュージックを買収かどんなに有名で安定したアーティストを大勢持っていたとしても、タレントを見つけて育て上げるファンのネットワークにはかなわない。さらに、音楽配信のデジタル化がますます進んでいる状況を考えると、伝統的なレコード会社を買う理由は見当たらない
上の引用文は激しくピントのずれた見方のように感じるのは私がこのニュースを
客観的にとらえられていないからですかね。
Appleの本業であるところのデジタル関係ハードウェア、ソフトウェアとの
シナジーというか、この話がどういう文脈で出てきているのかを
このアナリストの方は知らないのかもしれないが、それってどうなの。
「配信のデジタル化がますます進んでいる状況」をどうとらえるか。
この人は「配信のデジタル化」=「レコード会社の収益減」とのみ考えてるのでは。
実際その部分は不透明で、夢や希望ではお金にならないので
そこまで知っていたとしてもアナリストという立場上
ある種の正当な判断なのかもしれませんが、それにしてもこの説明ではちょっとな、と。
事業の多角化、ではなくて融合こそが目的なのだろうし、
そこのとこに触れた上で判断を提示してもらえないとなんとも言えない。
僕にとっては奇妙なニュースではなく「そうくるか」という類のニュース。
このところのAppleのデジタルハブ構想や、ソニーとの比較・対抗を軸とした話題
iPodでの著作権管理技術とレコード会社との関係等々。
本業であるところのハード・ソフトよりもこちらのほうが興味度の高いニュースでした。
売り上げ減のニュースやCCCD等過度な制限仕様などもあって
閉塞感の漂っている音楽業界にとっても、よそ者であるAppleなら
ドラスティックな構想を打ち出すことができそうな期待感があります。
さて。どう転ぶか。