March 13, 2003

blogコミュニティとその話題

他にもblog的なものがあった。
Macintosh関係の個人ニュースサイトコミュニティがそれにあたる。
最古参のニュースサイトとも言われるMacintoshNewsやMacお宝鑑定団
が1996年の時点で既に存在し、その他MacTreeや新し物好きのダウンロード
MacNews4U等々、更新頻度が非常に高いニュースサイト群があった。
その後周辺に日記的な内容を含むサイトも集まり、朝比奈アンテナを利用した
いぬリンクが公開されるに至って、そこにアンテナを中心とした
個人Mac系サイトコミュニティができあがった。ように見えた。
そのサイト間では頻繁に文中リンクが行われていたし
いくつか論争のようなものも起こっていた。(今で言うネットバトル。)
ジョブス復帰以前、つまりiMac以前のAppleは非常にヤバい状態であり
いつつぶれてもおかしくないような状況ではあったが
逆にMacコミュニティは非常に活気があったように思う。
少なくともただの閲覧者であった私からはそのように見えた。
だが主要な話題をMacintoshとすることで集まっていたが故に
なんとなく閉鎖的な雰囲気を感じないでもなかった。
これはおそらく当事者の意識とは無関係に感じられる壁ではないか。
世間一般ではどうでもいいニュースであってもMac界隈では重要であるため
一部の人たちだけが熱狂するような話題。
自分の理解できない話題に熱狂する一群を見たときには
やはり無意識ではあっても壁を作っていることがあると思う。

 


同じようなことがおそらくヲタク的な話題を主たるコンテンツとする
個人ニュースサイトの集まりにも言えるのではないだろうか。
要は流通するニュース・話題の普遍性の問題にあるのではないか。


アメリカでのblog狂騒記事にはよく「war blog」というものが
とりあげられている。9.11以降のテロや戦争に関する話題を
その主たるコンテンツとするblogのことを特にwar blogと呼ぶらしい。
この先はちゃんと調べたわけではないので想像が混じるが
war blogで扱われる話題というのはアメリカ人一般誰にでも
共通の話題となりうる類のものだ。
そういったblogサイト群というのは、Mac界隈やヲタ界隈を
遙かに超える量の人間にリーチできると思う。
政治であり宗教であり理念がその話題となる。
話題が閉じているのか閉じていないのか。
blog革命とも呼ばれるほどの動きになったのは
その内容が幅広い層に興味を持たせるものだったからではないだろうか。


うーむ。
思いつきなので完全に仮説の状態だけれども
そんなに大きくはずしてないかもしれない。
少し前のenrtyでblog革命の最後のピースは有名人だった
というあんまり面白くない結論が出たような気がするが
内容も大きなファクターになってるんじゃないだろうか。

Posted by kengochi at March 13, 2003 01:16 AM
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