April 08, 2004

第1回ACRI研究会
第1回ACRI研究会 Webサイトのユニバーサルデザイン 入門編

昨日このセミナーに参加してきました。
個人的には先月京都であったウェブアクセシビリティセミナー
地続きな感じがして内容に入っていきやすかったですね。

セミナーの内容はなかなか盛りだくさんで
実際に音声ブラウザでページを読み上げてみるデモであったり
ユニバーサルデザインの7原則をwebにあてはめるとどうなるか
といったこと問題提起、
あるいは実際にユニバーサルデザインに取り組んでいる大阪市の実例の話等々
それぞれに勉強になる内容でした。
特に最後の質疑応答時、実際に視覚障害を持った方が発言されていて
非常にきちんともののわかった方だったので
このセミナーで一番刺さった言葉として残りました。
音声ブラウザでの読み上げをテストする、といっても
制作者本人であったり、目で見て内容を知っている人が聴くのと
まっさらな段階で聴覚だけで接するのとでは全然違う訳で
「テスト」の質自体も問題にしなければならないというのは大変うなずける話です。
ユーザビリティ関係の書籍でもテストの方法がいろいろ書かれていたりしますが
imgのalt属性なら全て埋めればいいというわけではないのと同じで
やればいいということではないのですよね。

大阪市の担当者の方が冗談っぽく、業者に対する愚痴をこぼしてらっしゃいました。
担当者の方が制作者にたいしてレクチャーしなくてはいけないという現実。
実際のところ業者選びも難しいんだろうなと思います。
野田さんも仰っていましたが「これまで評価されてこなかった」裏側の部分というか
目で見てぱっとわかる派手さとは別の視点を、発注者側も制作側も
持っていなければいけないということですね。
そうはいってもあれははずれ業者、はずれ担当者だったんだろう
と思いたいのが制作者側の本音なのですが。
正直聞いていて耳の痛い話でした。

個人的にもいろいろと深めていくべき事柄が明確になってきました。
次回以降の開催もアナウンスされていましたし、今後に期待が持てます。

体調があまりよくなかったので懇親会には行かなかったのですが
/*inu-memo*/のinugamixさんも参加されていたようで
あー、行ければよかったのになと少々後悔。
とはいえ、yasuhisaさんが今回も新幹線でいらっしゃってましたので
イベントの打ち合わせもできてよかったです。

Posted by kengochi at April 8, 2004 10:34 PM
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