長崎の事件に関連していろんな人の意見を読んでいたんですが
またぞろバーチャルがどうとかゲームがどうとか言う人が取り上げられていて
おいおい、それじゃパチンコの話を先にしろよ!と思ったり。
責任能力が問題になるような少年じゃなくて年齢的にはいい大人が
「自分の」子供をたくさん死なせてるというのに。
今回の事件と繋げる人がいるのかどうかはわからないけど
ゲーム脳の話って誰が喜んで受け止めてるんだろうか。
やっぱ「勉強せずにゲームばっかりしている子供」を持つ
親なんだろうか。
だとすればパチンコ脳はそれを世間で受け入れる人が
いないから成立しないような気がする。
それと鴻池大臣。水戸黄門はバーチャルですよ。
長崎の事件はそれはそれで重大な事件で
少年が何故あんな事件を起こしてしまうことになったのか
特殊なことなのかどうなのか。
人ごとだと思えない親たちも山のようにいると思う。
「いじめ」とか「援交」と同程度にインフレ化して
無価値に近づいている「心の闇」なんて単語で片づけないで
ほんとに何があったのかは調査して欲しいと思う。
個人的に少年法については刑罰よりもその部分が重大な問題だと感じる。
少年法自体を撤廃しろとか殺人犯はそのまま死刑だとか
そういう短絡的でわかりやすい意見というのは
もちろん感覚としてはあるだろうなと思うけれども
問題なのは14歳という年齢を境にした法的扱いの落差の大きさだろう。
容疑者じゃない。逮捕でもない。裁判もない。そもそも法律的には犯罪でもない。
ある年齢を境にこんな極端な扱いになるというのは変だ。
責任能力によって量刑が変わったり扱いが変わるという
起こした事件に対する罪・罰の問題。
罰を受けなかった人間はそのまま世間に出てくるということ。
これも世の中の反応をヒステリー化させる元だと思う。
#正確には「そのまま」では無いが、その内容についてあまりにも無知だ。
実際僕もほとんど何も知らない。
名前や顔写真を求める行動の裏にはある種の自衛意識がある
と考えてもおかしくないのではないか。
サカキバラは世間に出てくるという。
果たして更正できているのだろうか。
この「更正」に対する信頼感のなさも
少年事件に対する反応の肥大化を助長していると思う。
法律が定めた年齢を境とする扱いの大きすぎる差と
犯人の心ではなくて法律が壁を作ることによる事件の闇と
更正に対する信頼感の欠如。
少年法周りの問題ってこの辺りなんじゃないだろうか。