NetryBlog: C-Tools

NetryBlogさん経由、yomoyomoさんのコラム「C-Tools」
以前mesh界隈でBlog騒動じみたものが起こったときに
「I can't blog」というコラムを書いておられた。
これも相当に読み応えのあるコラムで、mesh以前の"blog"
についてとりあげられた経緯や日記サイト、テキストサイト
あたりについても言及されていてあの当時では最も
"日本におけるblogって何よ"に答えてくれる文章だった。

あれからしばらくたって
なんだかんだいってblogサイトは増えてきた。
movable typeを使っているサイトも増えたし
逆に更新が止まっているものもある。
結局そこで問われたのは書き続ける内容があるのかどうか
ということなんだろうと思う。
＃あるいは単に飽きたか忙しいのか。
　忙しいというのはblogにかける時間の優先度の問題で
　優先度が低いっていうことにしかならないですね。

当時「I can't blog」を読んだ僕は
>結局はコンテンツの質、という面白くもなんともない結論になる。
というところに微妙な違和感を感じていて
「いやいや、ツールが内容に影響を与えることはあるよ。」とか
「便利なツールがコミュニケーションを増幅させるんだよ。」とか
思っていたが、昨今更新の止まっているblogを見るにつけ
そうとも言いきれないんだなとか思うようになった。
ツールは要するにアンプだっていうことなのかもしれない。
アンプとして内容に影響を与えたり
コミュニケーションの増幅装置になったりするのだろう。
ただアンプの力はけっこうでかいよ
とは今も思ってるわけですが。

という持論はさておきC-toolsである。
さすがに視点が多岐にわたっていておもしろい。
これまでのまとめからはてなダイアリー、ヤプースに至るまで
ネットサービスの動きに敏感というか
それをちゃんとまとめられているところがさすがというか。

僕も注目しているはてなダイアリーはシステム的には
tDiary+Wikiみたいな状態になっていて
blogとも非常に近いところにあると思う。

今回の騒動を気にいろいろ感じるところ、考えるところがあったし
blogAPIのような共通のフォーマットやRSS/RDFといった
ある種オープンな仕様が非常に大きな意味を持っていると感じる。

今後ビジネス的な要素が必ず増えてくると思うが
そういったオープンな仕様は大事にしていってもらいたい。