東京に着たその日(木曜)の晩に祖父がなくなったとの連絡がありました。
土曜がお通夜で日曜が告別式だとのことだったので
金曜は普通に出社し、土曜日に早くも里帰り。
祖父は今年の2月から体調を崩して入院していました。
何度かお見舞いに行く中で東京行きを告げると寂しそうにしていましたが
最後には励ましてもらい、「今度はうちでおかえりって言うよ」と
言っていたのですが、それが最後になってしまいました。
90を超える年齢まで元気で生きていたので
世間的には大往生なのだろうと思いますが
家族にしてみればそれでもやはり寂しく悲しいものです。
でも変な話ですがお葬式っていいなと思うことがあります。
大人になってしまうと疎遠になりがちな従兄弟や親戚たちと
顔をあわせる機会になるということもありますし
親戚が一堂に会するとやはり顔が似てるんですよね。
ファミリーツリーの図を想像してしまい
あー、自分はこの血のつながりの中で生きているんだなと感じます。
うちの場合お通夜の晩は夜通し交代で常に誰かがおきていて
お線香の火が絶えないように番をします。
亡くなった人が寂しくないように、ということでしょうね。
そんな時にはけっこう色んな話をしたりするもので
嫁さんと母親がなにやら話しこんでいたりもしました。
お見舞いのときに祖父が話していた満州での戦争の話。
そのときに生き残ることができていなければ
満州から帰ってくることができていなければ
父も生まれていないですし、自分も生まれていないわけです。
こうした無数の偶然やめぐり合わせで今の自分があるんだなぁと
妙に宗教的な感覚におそわれました。
そんなつながりを実感したお葬式でした。