金は無くとも六色林檎「独裁者からイラクを開放するんだ、女性が顔を隠さなければいけないような自由の無い国をアメリカが救ってあげるんだよ!」
先のアフガニスタン戦争の時にもタリバン政権が打倒された後に
女性がベールをつけなくてもよくなったという話があって
それが自由の象徴であるかのように放送報道されていたことがあった。
タリバンが圧政をしいていたのはおそらく事実だろうし
それがなくなったことで自由になったのは確かだろう。
しかしながらベールをつけるつけないは宗教的な問題であって
つけなくてはいけないなんて窮屈だ!というのは
別の宗教・文化に属する人間の物の見方でしかない。
上の記事の大学生もそうなのだが
文化の多様性とか価値観の相違といったものに
恐ろしく無頓着な姿というのは嫌なものだ。
想像力の無さがいろんな物を壊してしまうと思う。
また、イラク攻撃に賛成する市民の声として
「イラクにおびえて暮らすのはもう沢山だわ!」
とか言ってる女性の姿が放送されていたこともあったが
いつからアメリカはイラクにおびえる国になったのかと。
クウェートのように侵略を受けた隣国でもなければ
テロと直接関係があると判明したわけでもない。
こうした勘違いであったり意図的に現実から目をそらした空気が
アメリカに蔓延しているとしたら本当に怖い。
ただ、一つ目の女子大生の発言も、次の女性の発言も
それを放送した日本のテレビ局の「意図」があるので
そこまであわせて考えておいたほうがいいのは事実。
イラク市民の犠牲についてもアメリカは少ないと伝えたいだろうし
イラク側は多いと伝えたいだろう。
報道をそのまま信用するには危険が多すぎる。